【フランス大統領選】ナチス時代のユダヤ人大量検挙「フランスに責任ない」 ルペン氏

【4月10日 AFP】
フランス大統領選に立候補している極右政党「国民戦線(FN)」の
マリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首は9日、
第2次世界大戦(World War II)中に仏警察がナチス・ドイツ(Nazi)に協力して
ユダヤ人1万3000人以上を一斉検挙し、首都パリ(Paris)の競輪場に監禁した事件について、
フランスに責任はないとの見解を示した。
検挙されたユダヤ人たちはその後ナチス強制収容所に送られた。


 1942年に起きたこの事件は、
ナチス当局者の命令を受けた仏警察がユダヤ人を一斉検挙し、
パリにあるベル・ディブ(Vel d'Hiv)競輪場に監禁したもの。
ジャック・シラク(Jacques Chirac)元大統領と
フランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は、
国家としてのフランスの責任を認め、謝罪している。


 しかし、ルペン党首は仏ニュース専門テレビLCIの9日の放送で
「ベル・ディブの事件について、フランスに責任があるとは思わない」と主張。
「もし責任があるとすれば、当時、権力を握っていた人々だ。フランスではない」と述べた。


 この発言について、
23日に迫った大統領選の第1回投票でルペン党首の最大のライバルとみられている
中道候補のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相は「致命的な誤り」と批判。
ルペン党首の父親でFN創設者のジャンマリ・ルペン(Jean-Marie Le Pen)氏が、
ユダヤ的・人種差別的な発言で幾度も有罪判決を受けていることを
忘れてしまっている人たちがいるようだと指摘し、
「今日のFNに対し無関心になったり、過小評価したりしてはならない」と警鐘を鳴らした。


 一方、ルペン党首は9日夜に自身の発言を擁護する声明を発表。
「(ナチス)占領下のフランス共和国政府は、英ロンドン(London)を拠点としていたというのが私の認識だ」
「(当時の)ビシー(Vichy)政権はフランスではない」などと釈明した。



 第2次世界大戦下のフランスでは、
ナチスに協力的なビシー政権が成立した一方、
抗戦派のシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)将軍はロンドンに亡命し
「自由フランス(Free France)」を結成した。©AFP


AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3124559 </div